ぶらり1人旅~焼尻、天売編4~

 焼尻天売は双子島であるが地形にはかなりの違いがある。焼尻島は全体的に平坦であるのに対して、天売島は起伏が激しく西海岸には海に突き出た断崖が続いている。しかし、その断崖絶壁の隙間は海鳥たちの格好の繁殖地となっており、天売島は日本有数の海鳥繁殖地として(一部の人にとっては)有名な島なのである。ウミネコやケイマフリ、ウトウなど天売にやってきて営巣する海鳥は多い。
 天売島に着き海の宇宙館というところに行く。ここでは天売にやってくる海鳥のことを知ることができる。そして中には写真家、寺沢孝毅が天売で撮った写真パネルが多く飾られている。普段、写真家の写真を見る機会などなかったが、見てみるとその迫力に圧倒させられる。自然が見せる一瞬の出来事をカメラで捕らえており、それらは印象的であり、鮮やかであった。実際にその撮影現場に居たわけではないのに、じっくり見ているとあたかも自分がその現場を目撃したかのようにすら思えてくる。プロの写真家はほんとにすごい。
 展示は普通に見れば5分ぐらいで終わるものなのにも関わらず、20分近くゆっくり写真を見ていると、受付のお姉さんがコーヒーを淹れて持ってきてくれた。実際なら300円払わなければならないのだが、好意で淹れてきてくれたのである。ほんとに、島の人は人をもてなすのが好きなんだなと感じる。コーヒーを飲みながら雑誌「モ~リ~」という雑誌を読んでみる。たまたまそこには北大キャンパスに飛来する鳥の種類と数の移り変わりの記事があったのだ。
 昔は都会では普通見られない鳥が多く飛来していたらしい。今は人口川である構内を流れる川、サクシュコトニ川がまだ湧水で自然に近かったころ、構内にはカワセミまでも飛来してきていたらしい。以前と今を比べると飛来する鳥の種類はかなり変化したものの、飛来する鳥の個体数は増加傾向にあるとも書いてあった。減少していくなら分からないでないが・・・と思いつつ読み進めていくと、その理由はこうであった。以前は、北大キャンパス以外にも緑はたくさん残っており、鳥たちはそこに飛来していた。しかし、都市が成長するにつれ木々が減り、今では北大キャンバスと植物園ほどしかまとまった緑がない状態である。そのため鳥たちは必然的に北大キャンパスに多く集まるようになってきているのである。キャンパス構内を歩いてもカラスが幅を利かせているように思えるが、その他の多くの鳥たちも飛来していているのである。
 この日はとりあえず天売島を一周しようと思っていたので、しばらくして海の宇宙館を出て、その日の宿に向った。
      ~つづく~
[PR]
by iigaiya | 2006-01-20 15:45 | 旅っていいんやよね~


<< オロロン鳥について書き忘れた! ぶらり1人旅~焼尻、天売編3~ >>