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さて、バイトにでも行きますか・・・。

 同じ漢字でも意味が日本語と中国語で違うものは多々ある。一番知られているのは“手紙”かな。日本語なら手紙だけど、中国語で手纸と言うとそれはトイレットペーパーのことになる。えらい違いやよね。手の紙、手の紙・・・確かに意味的に考えたらトイレットペーパーの方が手の紙っぽいかもねwあと、“聞”。日本語なら耳から”聞く“だけど、中国語では鼻で匂いを”かぐ“って意味になる。こうゆうのはいろいろあって、”新聞“が”ニュース“って意味だったり、”結束“が”終わる“だったり。こうゆうのを勉強すると似てるけど、やっぱり他言語なんだなって感じるし、生半可に分かるから逆に誤解してしまうこともある。
 この前の授業で日中共同声明の中国語版を翻訳する機会があった。今までの国民党との日華条約を破棄し新たに大陸の共産党を中国と日本側が認めた声明。(ま、アメリカのニクソンが電撃的に訪中し、その後を追う形で日本が行って声明だしたわけだけど。)内容はだいたい、これから日本と中華人民共和国は友好関係を築いてくことに主眼があって、中華人民共和国政府を中国唯一の合法政府であると認めることや、中国側が日本政府に対して戦争賠償を放棄するといった内容になっている。
 この声明の中で授業中問題になったのが、日本側は中国側に対して先般の戦争を真摯に詫びているかどうか。声明文中には“(日本政府は過去の戦争において中国に重大な損害を与えたことを痛感し、)表示深刻的反省”と書いてある。中国語やってなくても、文字面で“深刻に反省することを表明する”と読み取れるだろう。でも、実はそう読み取れてしまうことにある。講義に参加している中国人からしてみると、中国語で“反省”はあまり謝っていないことになるらしい。謝りの度合いが低いというのである。つまり、日本側は過去の戦争にたいして、そんな程度の過ちしか認めていないのか。と、暗に読み取れてしまうらしい。危うい、危うい。このような軽い謝罪しかしてないと読み取られるから、中国が日本は戦争責任を認めていない!と言われてしまうんではないか?そうゆう先生の問題提起に日中の言葉の違いをまざまざと見せつけられた気がした。
 言葉の持つニュアンスを学ぶのは大変だと思う。中中辞典とかで調べたりすればそれなりに分かるのかもしれないけど、言葉の背景となっている文化を理解することも重要だろう。
 う~ん、外国語って奥が深いね~。
by iigaiya | 2006-05-13 15:25 | 中国語を勉強しとるげん


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